世界3位を定席にした韓国・現代自動車の凄み 電動化を積極推進、2030年までにEV17モデル投入

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世界3位の自動車メーカーはもはや米国・日本・欧州企業ではない。韓国の現代自動車だ。

トヨタ自動車とフォルクスワーゲン(VW)が世界自動車業界で毎年首位の座を争う中、現代自はゼネラル・モーターズ(GM)、 日産自動車、ステランティスを追い抜き、静かに3位につけている。

現代自は55年前に国内市場向けの手ごろな価格の自動車メーカーとして創業され、海外展開が本格的に始まったのは1980年代に入ってからだ。同社は何十年にもわたり新興企業のイメージの払拭に取り組んできたが、「ジェネシス」で他の高級車ブランドと真っ向から競争している。また、今年の米電気自動車(EV)販売で、テスラに次ぐ2位の座をフォード・モーターと争っている。

張在勲氏Photographer: Woohae Cho/Bloomberg

張在勲社長兼共同最高経営責任者(CEO)は先週に同社のソウル本社で行われたインタビューで「われわれは正しい軌道に乗っており、今年は非常に強かった」と指摘。「サプライチェーン管理が鍵となった。半導体不足にもかかわらず、柔軟な対応および、可能な限り生産の最適化と保護を図っている」と述べた。

ただ、規模が大きくなればなるほど、ロシアの大規模工場の操業停止や、EV補助金に悪影響を与えかねない米国の新たな法律など、課題も大きくなる。また、原材料コスト上昇や継続的な半導体不足などにも見舞われている。北米は昨年に総売上高の21%を占め、同社最大の市場となっている一方、国内市場が占める割合は17%にとどまった。

ブルームバーグのインタビューに応じる張在勲氏Source: Bloomberg

アナリストの予想平均によれば、今年の売上高は21%増の141兆7000億ウォン(約14兆5600億円)と、主要自動車メーカーで最大の伸びが見込まれている。

こうした成長や今後の見通しにとって重要となっているのが、電動化の積極的な推進だ。他の自動車メーカーがより慎重な措置を講じる中にあって、同社は需要が供給を上回り始めたのと同時に、「アイオニック5 」や関連会社・起亜自動車の「 EV6 」を投入している。

この成功に勢いを得たほか、19兆4000億ウォンの投資に支えられ、現代自は2030年までに少なくともEV17モデルを投入する計画であるほか、起亜でも14モデルが計画されている。これは同社の30年の年間販売台数目標187万台の実現に大きく貢献する見通しだと、張氏は述べた。

原題:Now the No. 3 Carmaker, Hyundai Takes Aim at Toyota, Volkswagen(抜粋)

--取材協力:.

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著者:リード スティーブンソン、Heejin Kim、Emily Yamamoto

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