いじめに絶望した僕がダウンタウンに救われた話 「毎日が理不尽だった」中2時代に起きた奇跡

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
拡大
縮小
チャンス大城さん(撮影/朝日新聞出版 写真映像部・東川哲也)
芸歴30数年の芸人、チャンス大城。本名、大城文章(おおしろ・ふみあき)47歳を知っていますか? 
いじめられっ子だった尼崎時代、東京での地下芸人時代と、長すぎる雌伏のときを超え、今、お茶の間の記憶に残る男としてTV出演急増中の芸人です。テクニックに長けたお笑いを魅せる芸人が多いなか、「このひとなんだ!? また見たい!」と思わせる男。昨年7月にその半生をまとめた『僕の心臓は右にある』を刊行すると異例のヒットに。
「笑った!」「泣かされた!」という感想多数。とんでもない人生なのに、読むとなぜか元気になる、笑って泣ける、赤裸々すぎる半生記から、「いじめられっ子の中2男子がダウンタウンに会った話」をご紹介します。

中学に入って2年、学校で笑ったことがなかった

結局、Tのいじめは続きました。僕は他の不良からもいじめを受けていたので、毎日が辛いことに変わりはありませんでした。

このままじゃ、あかんなぁ。

心の中ではこう思うのですが、なにしろ気が弱いので、いじめをはねのけることができないのです。僕はある日、中学に入ってから二年間、学校の中でほとんど笑ったことがないのに気がついて愕然としました。

中学生って、人生の中で一番悪い部分が出る時期じゃないかと僕は思います。まわりじゅうがみんなイキり出して、僕は平和に生きたかったのに、毎日毎日、理不尽なことばかり。そして、まわりはアホばかり。しかも、尼崎はアホの層が厚すぎました。

次ページ学校に行けば必ずいじめられる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT