「意識高い系うつ病経験者」が今絶対やらないこと 疲れた社会人が目指すべきは「心ミニマリスト」

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「デスクが汚い人は仕事ができない」とか「部屋が汚い人はメンタルが改善しない」とか、物理的な整理整頓の状況を脳内や心の状況と結びつける説は多いですよね。

確かに、整理されたデスクのほうが仕事はしやすいし、キレイな部屋にいたほうがメンタルも回復しやすいでしょう。でも、「片づけなきゃヤバイ」「片づけられない自分はダメだ」と思い詰めてしまうほうがよほどメンタルに悪いです。

今でこそ引っ越してマシになりましたが、以前のボクの部屋はさながらゴミ屋敷。「うつ病を治すために掃除しなきゃ」と焦っては、できない自分を責める毎日でした。でも、「別に汚くていいじゃないか。このほうが便利だし自分らしい」と考えるようになってからは、少しずつ元気に。リアルな部屋を片づけるより、脳内から余計な思考を捨てて心を整理することで、回復に近づいていったのです。言うなれば「心ミニマリスト」。

心を消耗させず生き延びる

うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと (サンクチュアリ出版)
『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと 』(サンクチュアリ・パブリッシング)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

今のボクの生活は、「生きるうえでどうしても必要なこと以外はしない」生活。うつ病からの回復を目指したこの8年間、できるだけ心を消耗させず生き延びることに全力を注いできたので、「よりよく生きよう」なんて考える余裕はなかった。意識高く頑張っていた頃の自分からしてみれば、まったくの別人です。

でも、常識やプライド、責任感に縛られていたあの頃の自分には、もう戻りたくありません。すべてから解き放たれている今の状態は、とても身軽で心地いい。

うつ病は、一度かかると人生の難易度が爆上がりします。普通のことが普通にできなくなり、ゴールの見えない暗闇を延々と歩いている感覚。そうならないためにも、どうか無理はしないでください。心がすり減っていると感じたら、あえて「意識低い系」になることで心地よく生きられるかもしれませんよ。

デラさん フリーター

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1992年生まれ。愛知県出身。22歳でうつ病を発症し、現在は9年目。うつ病の感覚や気持ちを言語化したり、回復するためのノウハウを発信している。ココナラにて「うつ病彼氏の恋愛相談」の販売実績は200件を超えて高レビュー。サンクチュアリ出版のウェブマガジン「ほんよま」の人気連載「うつ病になった僕が伝えたいこと」が累計200万PVを超える(7記事/半年間の累計PV数)。

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