ポイントは4つだけ!2023年「新年相場」の勝ち方 会社四季報を見て「へぇ!」「あれっ?」と思えるか
『会社四季報』2冊とパソコン。これで有望銘柄を探せる。写真は自宅の仕事場だ。
四季報の最大の効用は、「へぇ!」という初めて知る気づきがあることと、「あれっ?」という変化の気づきがあることだ(最新の『会社四季報』新春号は2022年12月16日発売)。
ポイント1|好業績銘柄を探す
具体例で言おう。味の素。調味料の大手で、誰もが食品メーカーとして知っていると思う。
ところが、味の素の四季報記事を読むと、調味料が「後退」しているのに「連続最高益」。「絶好調」なのは、「電子材料」を含む「ヘルスケア」とある。【連結事業】欄を見ると、「ヘルスケア等」の利益率が17%(カッコ内の数字)と最も高くなっている。
最高益の牽引役は実は電子材料なのか!と気づくことができる。
ただ、味の素の電子材料といわれてもピンとこない。
そこでパソコンで決算資料を見ると、電子材料とは「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」のこととわかる。さらに会社のホームページを探っていくと、ABFは「高性能半導体の層間絶縁材として、全世界の主要なパソコンのほぼ100%のシェアに達している」と書かれている。
シェアほぼ100%! これは伸びるに違いないと確信できた。
決算資料をさらに読み込むと、ABFが中心とみられる「ファンクショナルマテリアルズ」事業の2022年度利益計画は全社の約3割を占める395億円。今期の全社増益計画121億円のうち同事業は106億円と9割を担う。
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