新型レンジローバースポーツ、潔い高級SUVの真髄 削ぎ落とした外観、運転者も満足の高性能を実現

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レンジローバーのテールランプは縦型なのに対して、レンジローバースポーツは横型(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)

「かつて、生産予定台数を聞かれて、『需要より1台少なく』と言った自動車メーカーの経営者がいましたが、私たちも、それはとても重要だと考えています。ディーラーに行けば在庫がどっさりある、というのではなく、自分だけのクルマが欲しい方に向けて、特別な存在でありたい」

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2022年1月に「SVスペシャリストセンター」を導入。車両のビスポーク(受注生産)を受け付けている。「 あなただけの、完全なオリジナル仕様に仕上げることができます」とホームページで紹介されるサービスだ。

レンジローバースポーツの内装
日本には右ハンドル仕様が導入される(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)

「日本のオーナーの方にも評価されているサービスです。ただこれまでは、言語の問題があって、イギリスをはじめ、北米や豪州など英語圏の人だと電話でしっかり自分の考えを伝えられるところ、母語が英語でないともどかしい思いをする方もいらっしゃったと思います。これからは日本でも窓口を開設して、ビスポークに対応していこうと考えています」

納期は1~3年

2022年12月の時点で、半導体部品不足とCOVIDによる生産の遅滞という問題はランドローバーも例外でなく、苦しめているという。納期は、モデルによって異なるものの、1年から3年と長い。

「ランドローバーのプロダクトは、必要でなく、欲しいから手に入れるもの。それが真のラグジュアリーだと思っています。自分が望む仕様を入手するためなら多少時間がかかっても楽しみに待つ、という顧客に支えられています。もちろん、納車までの時間をできるだけ短縮すべく努力しているのは、言うまでもないことですが」(ハンソン社長)

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小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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