「私と結婚しないの?」勝負に出た45歳女性の結末 「煮え切らない男」はどうすれば突き動かせるのか

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奈津さんに一度はお断りをされた謙介さんは謎の行動に出た。1カ月ほど時間を置いた後にまた連絡をした、というのだ。理由は「お互いに印象はよかったはずなのに断られた理由がよくわからなかったから」。幸運なことに、そのタイミングの奈津さんはほかの男性と仮交際もしていなかったので再会に応じてくれた。

今度こそ真剣交際に進んだが、その先のステップである結婚に関してはやはり謙介さんは何も言い出さない。もともと結婚願望が薄い彼は、自分が50歳を過ぎて子どもはいらないと思ったときから「お付き合いの関係がずっと続いてもいい」という心境に戻っていたようだ。ここはやはり奈津さんが頑張らなければならない。

「私と結婚はしないの?」

「3回も失敗した私ですが、やっぱり誰かと一緒になりたいと思っていました。いつでも帰っていけるような確実な巣が欲しい。それには結婚という形が私には必要です。だから、ケンさんに『私と結婚はしないの?』とストレートに聞いてみました。『しないよ』と言われたら、今後もお付き合いをするのかしないのかをそのときに考えればいいからです」

謙介さんの答えは「するよ」だった。彼は奈津さんには結婚願望があることを知っており、「また逃げられると困る」からプロポーズしようと思っていたらしい。しかし、謙介さんのことだからそのタイミングはずいぶん先だったかもしれないし、時間が経ちすぎて関係性が悪化していたかもしれない。

謙介さんは奈津さんの「バツ3」を気にして逡巡していたわけではない。その理由をこのように説明してくれた。

「僕にはナツさんと同じようにバツ3の女友だちがいて、すでに免疫がありました(笑)。その友だちの結婚相手にもモラハラな男性がいたので、そういう人を引きつけて増長させやすいタイプの人がいることを知っていたんです。ナツさんはそんな自分を認識しているし、変わろうともしています。だから大丈夫だと思いました」

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