「私と結婚しないの?」勝負に出た45歳女性の結末 「煮え切らない男」はどうすれば突き動かせるのか

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まずは奈津さんの経歴を聞こう。謙介さん以上に感じのいい人であるが、結婚と離婚を3回も経験しているのは珍しい。

大学生時代からあるスポーツのプロ選手として活躍してきた奈津さん。注目を浴びて勝利するよりも、「うまくなりたい」「好きなことだけをして暮らしていけるのはありがたい」という気持ちが強いと自己分析する。対人関係においては「役に立ちたい」「喜んでほしい」と思うあまりに結婚相手の身勝手な部分を引き出してしまったという。

3回の結婚とも夫が増長してしまった

「1回目の結婚は24歳のときで、相手は私と同じくプロ選手で同い年でした。最初は細やかで優しかったのに、気づいたらモノを蹴って壊したりするようになって……。2回目と3回目の結婚も同じようなパターンです。尽くすことに満足している私と、増長してしまう相手。42歳のときの3回目の離婚ではすごく傷ついてうつっぽくなり、ようやく自分の行動が間違っていたのだと気づきました」

にこやかで聞き上手な奈津さんは自信過剰で子どもっぽい男性を引きつけてしまいやすいのかもしれない。実際、今までの恋愛と結婚はすべて受け身で自分の価値判断があいまいだったと明かす。だからこそ、今度は積極的にアプローチする側に回ろうと決意したのだ。

アイスホッケーに打ち込んでいる謙介さんのプロフィール記事に好印象を持ち、自らの意志で申し込み、オンラインお見合いでは規程の40分間を延長するぐらい会話が楽しかったと奈津さんは振り返る。

しかし、謙介さんは何度会っても恋愛などの深めの話題に触れて来ない。雑談が面白いだけで終わることの繰り返し。奈津さんは「この人は誰とでも楽しくおしゃべりができるのだ。私に興味があるわけではない。次の人に行こう」と判断し、交際を終了することにした。婚活用語的には「仮交際中のお断り」である。さきほど指摘した「どんなときも自分が楽しく過ごす」という謙介さんの行動が裏目に出たのだ。

奈津さんにも少し問題がある。自分のほうから「深い話題」に触れなかったのは受け身な恋愛習慣が残っていたのだろう。

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