日経平均続伸、終値で1万9500円回復  ついに平成バブル時の半値を奪回

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 3月18日の日経平均は続伸。終値では2000年4月14日以来、約15年ぶりに節目の1万9500円を回復した。写真は株価ボードを眺める男性、2月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。終値では2000年4月14日以来、約15年ぶりに節目の1万9500円を回復した。前日の欧米株安を受け朝方はやや軟調な滑り出しとなったものの、トヨタ<7203.T>やソニー<6758.T>など大型株の一角が堅調に推移。日本株に対する先高期待感が支えとなった。

前日に資本・業務提携を発表した任天堂<7974.T>とディー・エヌ・エー<2432.T>は買い注文が殺到し、ストップ高比例配分となった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えながらも、大引けにかけて指数は先物主導で強含み、高値を切り上げた。自動車・電機株などが総じて堅調。ミツミ電機<6767.T>や太陽誘電<6976.T>が前日比で7%を超える上昇となったほか、村田製作所 <6981.T>が昨年来高値を更新するなど、電子部品株の堅調ぶりが目立った。

東証1部・33業種では、その他製品が上昇率でトップとなった。ディー・エヌ・エーとの資本・業務提携が材料視された任天堂の上げが大きく寄与した。「材料に飢えている投資家が多く、任天堂のように材料が出ると一気に資金が向かいやすい。モメンタムの強さは健在」(国内証券)という。大手銀行株やセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>など内需株の一角もしっかり。半面、原油相場の下落を受け、石油関連株は軟調に推移した。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「最近の傾向通り、下がると公的マネーの期待で買われるという点でしっかりしており、(日経平均は)2万円を目指す動きになっている。企業の資金の活用に向けた前向きな動きも評価されている」との見方を示す。世界的な緩和マネーも、日本株高の一因となっているという。

個別銘柄では他に、2015年3月期末に特別配当10円を実施すると発表した大幸薬品<4574.T>が反発。任天堂がストップ高気配を続けたことで、ホシデン<6804.T>や京都銀行<8369.T>にも思惑買いが広がった。半面、ローランド ディー.ジー.<6789.T>がさえない。17日、2015年3月期の連結業績で利益予想を下方修正したと発表し、嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1030銘柄に対し、値下がりが683銘柄、変わらずが155銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19544.48 +107.48

寄り付き    19407.76

安値/高値   19389.24─19555.72

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1582.46 +11.96

寄り付き     1570.94

安値/高値    1569.71─1583.6

 

東証出来高(万株) 204469

東証売買代金(億円) 25369.5

 

 

(長田善行)

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