水族館の超人気者「イルカ」たちの過酷すぎる生涯 イルカ飼育大国・日本に住む私たちが知るべき現実
そうした中、今年も9月から太地町のイルカ追い込み猟が始まりました。この追い込み猟には、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種レッドリストに登録されている種を含む9種1849頭のイルカと小型のクジラが、水産庁により年間捕獲枠として設定されています。今年もまた、人間の都合により野生のイルカが殺され、または狭いイケスに捕らわれ、水族館やイルカショーのために売られていきます。
日本でイルカへの姿勢は変わるか
今年3月、東京の「しながわ水族館」は、5年後のリニューアルに伴い、イルカのショーと展示を廃止すると発表しました。
主な理由は財政負担ですが、専門家会議の委員からは、イルカショーで集客という考えが時代の潮流にあっておらず、公立水族館が新たに取り組むべきことではないとの意見が出たことも挙げられています。
同水族館を所管する品川区は、東洋経済に対して「欧米においてイルカの捕獲が禁止されている事例などを踏まえてのことである」と回答しています。
このように日本でも一部、イルカ捕獲への対応は少しずつ変わりつつありますが、今回ご紹介したように残念な現実も多く横たわっています。
自然環境やいきものを人間が好き勝手に利用する時代ではなくなりつつあります。地球環境が危機的状況にある今、人間の都合で野生どうぶつを捕獲して利用するのでなく、同じ地球に生きるいきものの目線で考え、行動するときに来ているのではないでしょうか。
ぜひこの記事をきっかけに日本のみなさまが考え、行動してくださることを願っています。
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