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ツイッター「大混乱」の先にあるマスク氏の目的 目先の「マスク劇場」に気を取られてはいけない

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ツイッター社の看板
マスク氏による買収後、その行方を懸念して複数の企業が広告出稿を一時取りやめている(写真:Doug Mills/The New York Times)

二転三転して世間を騒がせていたイーロン・マスク氏による米ツイッター買収劇に、とうとう決着がついた。買収額は440億ドル(約6兆4900億円)。マスク氏はCEOに就任するや、矢継ぎ早に9人の取締役を全員解雇し、従業員の半数をリストラ。上場廃止や認証バッジ付与の有料化も発表しており(数日で廃止)、「今後数カ月にわたり、バカをたくさんやる。成功したものを残し、そうでないものは変える」(11月9日のツイッター投稿)という。

トランプ「凍結」に反対

マスク氏はツイッターをどのように変えようとしているのか。それを読み解くカギは、マスク氏のプロダクトオリエンテッド志向にあると筆者は考える。

マスク氏がツイッターに求めるのは、彼自身の言葉を借りるなら「デジタル世界における街の広場にする」というシンプルな理想の実現だ。そのためには言論の自由が守られるべきだとの考えから、トランプ前大統領のアカウントの「永久凍結」にも否定的だ。

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