ロージーさんは、なぜ米国踏破に挑むのか <動画>「人生でやれることは多い!」

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3月上旬、雪の中を走るロージー・スウェイル・ポープさん(ロージーさんのHPより)

カートを引いて世界中を走り続ける、ロージー・スウェイル・ポープさんを御存じだろうか。作家であり冒険家として活躍する彼女は、カート1台を引いて北米横断に挑戦しているところだ。

ロージーさんはスイスのダボス生まれで今は英国ウェールズ・テンビーに住んでいる。68歳のロージーさんは2014年10月、明るいオレンジ色のカートを引っ張りながら、ニューヨークを出発。サンフランシスコまでを徒歩で踏破する旅に乗り出している。今は雪の中を歩いているところだ。

なぜ、ロージーさんはこんな旅に出ることを決断したのだろうか。それは、人々のガンに対する関心を高めるためだ。

ロージーさんは夫のクライブさんを前立腺がんで亡くした。

「人生でやれることは多い」

20年以上にわたって伴侶だった夫は、ロージーさんの腕の中で死んだ。

ロージーさんが57歳のときであり、自分の腕の中で死んだことがせめてもの慰めだと思っていた。しかし、気分を切り替えることはできず、その後の歳月は荒涼としたものになった。彼女の喪失したものの大きさはあまりにも圧倒的だった。そこから立ち直れずに、苦しみ続けた。

ガンを患う人の伴侶、あるいはガンで伴侶を失った人に伝えたいメッセージとは、次のようなものだ。

「あなたは重大な岐路に立っています。これから何もしないで人生を終えて、ある日、天国で一緒に丸まって寝かせられることを望むのですか。それとも彼のために信念を貫いて、両手で人生をしっかりと掴んで、人生を2倍生きようと努力し、自分自身の夢と同様に、彼の夢も達成しようと努力するのですか」

全米を巡る3371マイル(5425キロ)走破に乗り出す力になったのは、このメッセージを伝えたい、という思いだ。

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