イーロン・マスクが本来やりたいと思っている事 2社経営で奮闘していた2009~2013年に語った生声

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イーロン・マスク氏
テスラをはじめとする数々の企業を立ち上げてきたイーロン・マスク氏(写真:Andrew-Harrer/Bloomberg)
Twitterを個人で買収し、大規模なリストラを打ち出して世界中の注目を集めているイーロン・マスク。歯に衣着せぬ発言や大胆な改革が話題を呼んでいるが、一体彼を突き動かしているものとは何なのか。
これまでイーロン・マスクが社内メールやインタビューなどで語った言葉には、彼を支える信念や本音、時には弱音も含まれている。そんな生の声こそ、彼の目指す世界や一連の行動を理解するのに役立つかもしれない。
本人自らの発言だけを収録した『イーロン・マスクの生声』から、マスク氏が経営する2つの会社、テスラとスペースXを軌道に乗せるため奮闘していた時期の発言を、一部抜粋・再構成してお届けする。

私たちには刺激的なことが不可欠だ

<2009~2013年 《結実》
テスラとスペースXの2つの企業で倒産を乗り越え、成果が表れ始めた時期>

当時、ロケット会社を作るつもりだと人に話すと、君はどうかしているって思われたよ。最初の頃は本当にそうだった。常識ではとても考えられない話に聞こえるからね。
自分でも現実的じゃないと思っていたから、彼らの反応も当然だと思った。だけど、常識的にあり得ないことが実際に起こる場合もあるんだ。
――「Living Legends of Aviation」受賞ディナー 2010年1月22日

 

自分の好きにしていいなら、朝から晩までひたすらエンジニアリングに関わっているだろう。何かを設計して、テストして、さまざまなアイデアを試してみたい。
でも、自分は会社を運営していかなければならないし、財務会議や投資家との打合せも必要だ。最高に楽しいのは、社内のエンジニアたちと一緒にアイデアを考え出して、新たな挑戦をすることだけどね。
――「Living Legends of Aviation」受賞ディナー 2010年1月22日

 

子どもの頃は、どこにいても絶えず本を読んでいた。
それに、学年の中では1番年下で体はとても小さかったし、生意気な感じだった。いじめられる条件がそろっていたんだ。
ありとあらゆる言葉でののしられては、殴られる日々だった。
――『TIME』誌 2010年7月19日

 

我々が何かに挑戦しようとするとき、これほど刺激的で胸躍らされるものはないだろう。今回の冒険は、これまで人類が挑んできた冒険の中でも最大級のものだ。
人生には、問題を解決していくことより大事なことがある。問題を解決するだけが人生の目的であれば、なぜ、頑張って朝起きるのか。私たちには刺激的なことが不可欠だ。それが、人類の一員であることを誇りに思わせてくれる。
――スペースXによる再利用可能ロケットの開発発表会見 2011年9月29日

【2022年11月24日16時55分追記】翻訳の正確性を期すために上記引用の一部を初出から修正しました。

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