9月の米住宅着工件数は戸建てが89.2万戸に減少 約20年ぶりの高水準の住宅ローンが需要を減退
9月の米住宅着工件数は市場予想以上に減少した。着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数も一戸建て住宅が前月に比べて減少。約20年ぶりの高水準にある住宅ローン金利が需要を減退させ、住宅着工に影響を及ぼしている状況があらためて示された。
着工件数のうち、一戸建ては年換算89万2000戸に減少。2020年5月以来の低水準となった。集合住宅の着工件数も減少した。
建設許可件数の増加は集合住宅の伸びを反映したもので、一戸建ては前月比3.1%減の87万2000戸と、この2年余りの最低水準に落ち込んだ。
根強いインフレの抑制に向けて米金融当局が積極的な利上げを続ける中、住宅市場はその影響を大きく被っている。
アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「住宅市場の底が近づきつつあるとは、とても思えない」とし、「さらなる痛みはこれからやってくる。その可能性が最も高い」とリポートに記した。
統計の詳細は表をご覧ください。
米NAHB住宅市場指数、10カ月連続低下-20年5月以来の低水準 (1)
原題:US Housing Starts Decline as Mortgage Rates Weigh on Demand(抜粋)、US Sept. Housing Starts Fell to 1,439k Annualized, Below Est.(抜粋)
(統計の詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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著者:Augusta Saraiva、Reade Pickert
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