手取り24万、4年で2000万円貯めた会社員の秘訣 300万円の借金を乗り越え月収の8割を貯金に
徹底した“使わないマインド”のため、くらまさん宅の家具はほぼ段ボール。
「テレビ台、パソコン台などは段ボールです。引っ越すときは捨てればいいし、荷物も減るので楽。どんどん生活レベルを落として物欲を捨て、最終的にはホームレス級に質素な生活が目標です」と話す。
どうしても使ってしまう人が特に気をつけてほしいのが、『見栄の張り合いに巻き込まれるな』ということ。経済は人の見栄を刺激して、消費を促している。人よりいい服、いい家、いい食べ物、さらには年収まで、人と比べて一喜一憂していないだろうか。
「見栄を張り続けるのは青天井で、無尽蔵にお金と時間が奪われます。旅行好きな知人が、インスタに写真を載せたいという理由だけで、何百万円のリボ払いの借金がある状態でヨーロッパやアメリカに行っていました。他人の目を気にせず、自分の物差しでお金を使ってください」
お金をムダにするのは命をムダにすること
お金を得るには仕事をしなければいけない。時間を使い、命を燃やして仕事に励んだ対価がお金だ。つまり『お金=時間=命』に等しいとくらまさんは言う。
「命に等しいからこそ、大切に使ってほしいです。お金をムダにするのは、命をムダにするのと同じだと思っています」
またお金の使い方には人間性が表れるとも話す。
『お金と向き合うことは人生と向き合うこと』……堅実な人生は堅実な金銭感覚が土台となる。貯蓄がないということは、人生を軌道修正する必要があるという証拠だ。
「お金について考えることは、人生と向き合うこととイコールなんです」
お金の使い方を客観視するには、家計簿は必須だ。借金返済を意識したときから、くらまさんは家計簿をつけ始め、現在も続けている。
「『家計簿はお金の健康診断』だと思っています。家計簿を毎月つけていると、ここは絞れた、ここはダメだったとか、変化に気づくはず。風邪をひくときは、寒気がするなど身体がサインを発するように、家計簿を見ていると浪費し始める前兆がわかるんです」
気づいたらすぐにブレーキをかけることで、健全な家計をキープすることができる。