手取り24万、4年で2000万円貯めた会社員の秘訣 300万円の借金を乗り越え月収の8割を貯金に

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マイナス300万円から、金融資産2000万円にまで上り詰めたくらまさん。資産を一気呵成に増やした秘訣はなんといっても日々の節約にある。

「節約として一番おすすめなのが、住居費を抑えることです。ぼくは都内在住ですが、家賃は会社の補助があり月5000円。この節約効果はすごく大きいと思います」

次に削るのは食費。以前は1日3食だったが、節約を意識するようになってからは2食にし、ついには夕食の1食のみに。これで月4万円だった食費が1万~2万円で収まるようになった。

くらまさんの家計内訳。実に収入の75%以上を貯蓄や投資に充てている(写真:週刊女性PRIME)

 「食事はすべて自炊。1日1食なので、タンパク質や野菜などの栄養バランスには気をつけています。食費は変動費なので、やる気次第でいくらでも下げられる」

さらに食費を重視するのには理由がある。

「食費は日々の消費なので生活レベルに直結します。食費を抑えられるということは、生活レベルを抑えられるということ。“食”という欲望をコントロールできるか否かは、貯まるか否かに直結すると考えています。逆に欲望のコントロールができなければ、絶対に資産は増えないと確信しています」

なんともストイック……。ついポテチやスイーツを買ってしまう記者からすると、思わず引いてしまうくらいだが、「貯めたいなら生活レベルを下げなければ」とくらまさんはぴしゃり。

「例えば昼食を1食我慢するだけで、1000円浮く。そこで利益が発生したと考えれば、ゴールに一歩近づくのです。お金を貯めたいなら『ちょっとぐらいいいや』という考えは捨てなければダメ」

働けば働くほどストレスが軽くなった 

20代といえばまだまだ遊びたい盛り。けれどもくらまさんは、節約を始めてからは一切遊んでいない。24時間365日を貯蓄のために過ごしている。何を目標に節約・貯金に取り組んできたのだろうか。

「一番は“心の平穏”です。人間が抱えるすべての悩みはお金に直結するものがほとんどで、お金があれば、さまざまな悩みがフラットになると思ってます。実際ぼくも、借金があるときは不安がつきまとい、仕事でストレスがかかると過剰にメンタルが傷ついていました。でも今はさらっと受け流せる。心の余裕が生まれているんです」

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