なんと宇宙の9割を占めている「謎の物質」の正体 宇宙はいまだに謎に包まれている
つまりダークマターはこの流れでいうと、これまでの電子の概念が変わるような、さらに小さい電荷をもったマイクロチャージ粒子である可能性もあります。
ここらへんはシナリオが山のようにあるので、どれも数ある仮説の1つと思って聞いてください。
仮にとてつもなく小さなものだとすると、ダークマターは単に透明に近い、見えない物質だということになります。暗黒の名前がついているので、黒いイメージがつきますが、それは真っ黒な宇宙空間にあるためです。
もしダークマターでできた生命や人のような何かがそばにいるとしたら、それは黒色ではなく、透明のはずです。なぜなら光と反応しにくく、光が素通りしてしまうからです。
ダークマターが球状になったダークハロー
もちろん電荷が低いと通常の電磁気学は通用しないので、原子分子のような構造がそもそもとれないかもしれません。現在わかっている構造体は、雲のような銀河全体を取り囲むような天文学的スケールのものだらけ。
天の川銀河もそのまわりにはダークマターが球状になったダークハローと呼ばれるものが取り囲んでいます。その質量は、見える星などの10倍にも匹敵します。
多くの銀河はこのようなダークマター球の中に浮かんだ円盤型になっており、この存在がないと、銀河の構造そのものも、形成されません。つまり、ある種の宇宙の創造神の役目を担っています。
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