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なんと宇宙の9割を占めている「謎の物質」の正体 宇宙はいまだに謎に包まれている

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  • 高水 裕一 筑波大学計算科学研究センター研究員
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つまりダークマターはこの流れでいうと、これまでの電子の概念が変わるような、さらに小さい電荷をもったマイクロチャージ粒子である可能性もあります。

ここらへんはシナリオが山のようにあるので、どれも数ある仮説の1つと思って聞いてください。

仮にとてつもなく小さなものだとすると、ダークマターは単に透明に近い、見えない物質だということになります。暗黒の名前がついているので、黒いイメージがつきますが、それは真っ黒な宇宙空間にあるためです。

もしダークマターでできた生命や人のような何かがそばにいるとしたら、それは黒色ではなく、透明のはずです。なぜなら光と反応しにくく、光が素通りしてしまうからです。

ダークマターが球状になったダークハロー

もちろん電荷が低いと通常の電磁気学は通用しないので、原子分子のような構造がそもそもとれないかもしれません。現在わかっている構造体は、雲のような銀河全体を取り囲むような天文学的スケールのものだらけ。

天の川銀河もそのまわりにはダークマターが球状になったダークハローと呼ばれるものが取り囲んでいます。その質量は、見える星などの10倍にも匹敵します。

多くの銀河はこのようなダークマター球の中に浮かんだ円盤型になっており、この存在がないと、銀河の構造そのものも、形成されません。つまり、ある種の宇宙の創造神の役目を担っています。

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【ダークマターの構造体の最小単位は?】

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