さて、問題は2つ目のタイプで、コミュニケイションが一番ではなく、本気で「世の中への文句」が一番の人の場合です。
僕の周りにもそういう人はいます。理想というか正義というか、そういうものに燃えている人です。
問題は、「社会への怒りに燃えている人」は自分の思いをたっぷりと語った時点である程度すっきりしますが、聞かされた方は「重い課題」を渡されただけで、どうしていいか分からなくなることです。
最近は、そういう人を「正義マン」なんて言いますね。正義を語って、満足する人ですね。
ざわんさんの夫がこのタイプなら、世の中の文句を言うたびに「なるほど。で、あなたは何をするの?」と聞いて下さい。
ちゃんと感心したふりはするんですよ。これはとても大事です。
「で、あなたはどうするの?」
夫が今の政治や教育、事件に対して怒りをさんざんぶつけていたら、それを聞いた後、深く感心して「なるほど」と受け、そして「で、あなたはどうするの?」と聞くのです。
ここで相手が「怒るんだよ」とか「問題だろ」とか返してきたら、「そうじゃなくて、そこまで怒っているんだから、何かするんでしょう? 何をするの?」と、真剣に問いかけるのです。
で、もし、夫が口だけだったら(たぶん、そうだと思いますが)、「えー、何もしないんだ」と深く落ち込んだふりをしましょう。これも、大事です。「私はあなたを責めているんじゃない。あなたの発言に納得したからこそ、あなたがどんなアクションをするのか興味があったのに」という雰囲気をかもし出すのです。
夫が「世の中への不満」を語りだしたら、粘り強く「で、あなたはどうするの?」を問い続けて下さい。うまくいけば、だんだんと、夫の「世の中全てへの不満」は減っていくはずです。
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