リスク耐性は、あなたの性格によって決まります。少しの無駄遣いも許せないという人は、私の周りにも結構な割合でいます。少し大げさかもしれませんが、そうした人はたとえ資産数億円の財産を持っていたとしても、わずかな損失が許せません。逆に100万円しか資産がない人でも、半分の50万円を失ってけろっとしている人もいます。これが性格によるリスク耐性になります。お金の多寡でなく、あなたの性格の損失を許すか許さないかという尺度が、リスク耐性を決めているわけです。
自分の性格を知ることから始めよう!
では、どちらがより株式投資に向いている性格でしょうか。損失やロスを許さない人のほうが、用心深く、株式投資には有利と思われるかと思います。しかし、私の考えからすると、そうとも言い切れません。
小さな損失を恐れて買うべきエントリーポイントで出動できなかったり、急落や暴落のたびに気分が落ち込んでしまうようなことを繰り返していると、投資で勝つ前に、メンタルのほうが先に参ってしまいます。
逆に、リスク耐性が高いから良いというわけでもありません。リスク耐性があまりにも高すぎると、このように、リスクを見誤ってレバレッジをかけすぎてしまい、大損するということにつながります。
リスクというのは、あくまでバランスが重要なのです。そして、最適なバランスを知るためには、あなた自身の性格を知ることが必要です。
リスク許容度とリスク耐性のバランスを意識して、どのように資産を運用していくのか。これらをしっかりと自分自身の性格と対話をしながら、導き出していくことが大事になります。
長い時間をかけて投資をするメリット
リスクと同じように、想定する勝率も人それぞれです。私の場合は、10回戦って3回負ける、ということを繰り返しています。残りの7回の利益を着実に伸ばすこと、さらに配当を得てそれを再投資することで、複利でどんどん資産が増えていくようにしているわけです。
複利で増えていくといっても、最初の増え方はとても地味なものです。しかし、時間がたつにつれて、その効果は急速に大きくなっていきます。
長い時間をかけて投資をするメリットは他にもあります。あなたの心と向き合える余裕を作り出すことができます。
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