JXは仙台製油所に大きな被害。鹿島、根岸製油所も地震で一時操業停止【震災関連速報】

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JXは仙台製油所に大きな被害。鹿島、根岸製油所も地震で一時操業停止【震災関連速報】

JXホールディングスは、東日本大震災の影響で、石油精製販売を手掛けるJX日鉱日石エネルギーの製油所が被害を受けている。震源地に近い仙台製油所(仙台市宮城野区港)では地震による直接の被害に加え、製油所内で火災が発生。関東にある2つの製油所(鹿島、根岸)も地震で操業を一時停止している。

火災が発生したのは、仙台製油所内の西地区にあるタンクローリーなどへの出荷設備。周辺一帯は避難勧告が出ているため消火活動ができず、火災が長期化。14日午前に消防署などと相談のうえ、JX社員が製油所内に立ち入り、出火場所と配管でつながっているタンクの元栓を閉鎖。これによって、ようやく火の勢いは弱まり、15日午前11時から消火活動を開始した。尚、津波の避難勧告を受けて従業員が避難した後の出火だったため、火災による負傷者はいないという。

火災場所は出荷設備付近に集中し、周辺の製品タンクや、東地区にある精製装置に火災の被害は及んでいない模様。ただし、同製油所がある地区は地震による被害が大きな場所で、復旧や操業再開には相当の期間を要すると見られる。

今回の大地震によって、鹿島(茨城県神栖市東和田)、根岸(横浜市磯子区鳳町)の2製油所も安全装置が作動し、操業をいったん停止した。根岸は14日から在庫分の陸上出荷を再開し、設備等の安全確認を済ませた後に精製装置の操業も再開する予定。一方、鹿島は地震のダメージが大きく、操業再開のメドは立っていない。

また、JX日鉱日石金属でも、日立、磯原の事業所が設備・建屋の破損、停電等により操業を停止しており、現時点では操業再開は未定としている。

(渡辺 清治 =東洋経済オンライン)

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