映画『ONE PIECE』ウタ役声優が明かす「役作り」 名塚佳織「声優歴23年、安心したことなんてない」
一方、その不安が名塚さんを突き動かす原動力にもなっていた。
名塚さん:合格をいただいてすぐに、「今日からウタのことだけを考える毎日が始まるんだ」と思いました。「ウタを演じるために、とにかく準備しなきゃ!」って。
ウタは「世界の歌姫」という異名を持つキャラクターで、劇中には数多くのライブパートがある。セリフパートは名塚さん、歌唱パートはアーティストのAdoさんと担当が振り分けられていた。
そのため、役作りをするうえでは「Adoさんの声を研究した」と明かす。
名塚さん:歌からセリフ、セリフから歌へ、スムーズに移り変わることが求められるだろうなと思っていました。
なのでまず初めに、Adoさんのいろいろな楽曲を聴いて、Adoさんの声の雰囲気からウタの話し声で参考にできる要素を探る作業をしました。
同時に、徐々に上がってくるウタの楽曲や設定資料を確認しながら、どんな経験をして何を感じて今のウタがあるのかを考えていきました。
なのでまず初めに、Adoさんのいろいろな楽曲を聴いて、Adoさんの声の雰囲気からウタの話し声で参考にできる要素を探る作業をしました。
同時に、徐々に上がってくるウタの楽曲や設定資料を確認しながら、どんな経験をして何を感じて今のウタがあるのかを考えていきました。
綿密に準備して挑んだ、独自の収録方法
これまで数多くのキャラクターを演じてきた名塚さんだが、今回初めて「楽曲のキーに合わせた声を出すこと」に挑戦した。
普段演じるうえでは監督や音響監督からちょっとしたニュアンスやテンションを指示されることはあるものの、ある程度は自由度高く演じているのだそう。
しかしウタを演じるうえでは、「今までになかった指示を受けました」と明かす。収録前に監督や尾田(栄一郎)先生に聞いてもらうための音声テストでは、さまざまなパターンの音域でウタのセリフを録音した。
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