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VW「ポロ」14万円高の「ゴルフ」でも出せない価値 最新モデルに試乗、純内燃機関ラストになるか?

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ゴルフ8ほどの色気はないが、操作性能に優れる各部のスイッチ類(筆者撮影)

一方、車両重量はボディサイズの大きな(全長4295mm、全幅1790mm、全高1475mm)ゴルフ8が140kg重く1310kgで、7速DSGは最終減速比を含めてすべて新型ポロと同じだ。こうしたことから、一般的に考えれば動力性能は大きくて重い分、パワフルで電動化されているとはいえゴルフ8と新型ポロの走行性能における差は少ないように思える。

しかし、実際にはゴルフ8が新型ポロを上回る。それも、渋滞路などの微速域から高速道路に至るまですべての領域でそう感じられた。また、実用燃費のうえでもゴルフ8が20%近く良い数値を記録する。車両価格にしても試乗した新型ポロ「TSIスタイル」の324万5000円に対して、ゴルフ8「eTSI アクティブ」は338万9000円とその価格差は14万4000円にすぎない。

ポロの魅力はコンパクトさと爽快な走り

では、新型ポロの魅力はどこかといえば、やはりコンパクトなボディサイズと、力強さとは異なるベクトルでの爽快な走りにある。20cmほど全長が短く、40mm全幅も狭い。大人2.5人分(道路運送車両法による55kg/人)軽いボディは取り回しもいい。小さいから当然、ボディ四隅の見切りも格段にポロがいい。いずれにしろ毎日の運転では小さく、軽いことのメリットが大きく光るのだ。実際、ユーザーの棲み分けは新型ポロとゴルフ8ではしっかりなされているという。

筆者の予測だが、日本市場の新型ポロにもいずれは電動化パワーユニット(ゴルフ8の1.0L+マイルドハイブリッドシステムか?)が搭載されるのではないか。そうなればポロのコンパクトなボディサイズと爽快な走りはこれまで以上に注目されるだろうし、ゴルフとの大きな差別化ポイントとして今一度、広く認知される。この先も質実剛健なコンパクトハッチバックモデルにはれっきとした存在価値が残るのだ。

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【最新型ポロを写真でもうちょっと見てみよう】

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