丹鉄宮福線は、単線のローカル線ながら電化もされていて、京都駅から直接乗り入れてくる特急「はしだて」の設定もある。この列車名からもわかるとおり、終点の宮津駅から少し行った先には日本三景の1つ、天橋立。こちらも京都府を代表する観光スポットなのである。
丹鉄は宮津駅からさらに海沿いに東の舞鶴方面へは宮舞線、西の豊岡方面には宮豊線が伸びる。宮津線という1つの路線だが、2015年にWILLER TRAINSが運行を北近畿タンゴ鉄道から引き継いだ際に、愛称が2路線に分けられている。
どちらも見どころの多い路線なのだが、宮豊線ならば個人的には少し足を伸ばして加悦鉄道の廃線後巡り、そしてノムさん(野村克也監督)のふるさと、網野で降りて野村克也ベースボールギャラリーなどを巡ってみるのもよいのではないかと思う。
東方面では由良川を渡るシーンが宮舞線のハイライト。できるならよく晴れた日に乗って、広く海に向かって口を開いた河口付近の絶景を堪能したいところだ。ちなみに、宮舞線の終点は西舞鶴駅。観光スポットである舞鶴赤れんがパークなどは東舞鶴駅が最寄りなので、その点は注意しておきたい。
将来の鉄道地図は?
かくのごとく、鉄道ネットワークの密度でいえば、京都府全体の人口バランスと同じように京都市内、すなわち南側にだいぶ偏っている。が、それでも北部にだって魅力的な鉄道は通っている。
なお、2024年の春には福井県の敦賀まで延伸する北陸新幹線。その後は小浜経由で京都府内を南北に縦断することになっている。まだまだ着工までは時間がかかりそうだが、実現すると京都の鉄道地図も大きく書きかえられることになるのだろうか。果たして、その日がいつやってくるのか、気長に待ちたいものである。
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