京都河原町駅は阪急単独の駅だが、乗り換え先もちゃんと用意されている。四条河原町の交差点から祇園方面に歩いて鴨川を渡ると、川端通りの地下を走るのが「おけいはん」こと京阪電車だ。河原町に近いところに祇園四条駅、その1つ北には三条駅。さらに北に進んで出町柳駅が終点で、そこからは叡山電車と接続している。
叡山電車に乗り継ぐと途中二手に分かれ、鞍馬天狗の鞍馬寺か比叡山。いずれにしても京都盆地の端っこから山の中へと分け入っていく登山電車である。
宇治や競馬場への路線
出町柳からおけいはんに戻ると、京都最大の繁華街を横目に(というか地下を通って)鴨川沿いを走り抜け、JR線と交差する手前くらいでようやく地上に顔を出す。そして東福寺駅でJR奈良線と接続し、ご存じ真っ赤な鳥居の伏見稲荷を経て丹波橋では近鉄京都線と邂逅。
京阪の中書島は宇治線を分ける京都市南部のプチターミナルになっている。宇治線に乗っても黄檗駅の萬福寺、宇治駅の平等院と見どころは目白押しだ。本線は京都競馬場の最寄り駅、淀駅を過ぎると木津川・宇治川・桂川の三川が合流して淀川になるその脇を抜ける。大阪府へと入って行く手前、石清水八幡宮駅の駅前からは参道ケーブルが出ている。
ちなみに、2005年にディープインパクトが三冠馬に輝いた菊花賞のときには淀駅はまだ地上駅。あまりの大混雑に加えて途中踏切まであるものだから、競馬場からホームまで2時間くらいかかっていた。いまでは駅も高架化されて競馬場直結の連絡橋もでき、アクセスはずいぶん改善された。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら