「中高年でお腹が出る」のは不摂生が原因ではない 体型を大きく左右する若いときとの違いとは

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若い頃はアナボリック・ホルモンが体中に充満しているので、どんなものを食べても、どんなトレーニングをしても筋肉は付きます。それはアナボリック・ホルモンが代謝機能を良くし、筋肥大メカニズムに必要なキナーゼ(細胞を活性化させる酵素)とサテライト細胞(筋肉になる前の細胞。活性化されて筋肉になる)を活性化するからです。

アナボリック・ホルモンは、トレーニングと食事に対する体の反応を決定します。ですから、いくらトレーニングしてもアナボリック・ホルモンの量が少なければ、体は少ないなりの反応しかしないので、大部分のトレーニングは無駄になってしまいます。したがって中高年になってアナボリック・ホルモンが減少したら、若い頃と同様に「トレーニングはハードにすればするほど良い」というわけではなくなるのです。

男性ホルモンの減少でメタボになりやすくなる

何をしても楽しくない。エネルギーがない。性欲もない。最近、このように感じたことはありませんか? これは体内で分泌されるホルモンの変化が原因です。

女性の更年期とそれによる更年期障害はよく知られていますが、同様に男性にも更年期はあります。どちらの更年期も性ホルモン、女性の場合は主に女性ホルモン(エストロゲン)、男性の場合は主に男性ホルモン(テストステロン)の減少、つまり性腺機能の低下によって起こります。

テストステロンの減少は、生殖能力の低下のみならず、いわゆるメタボリック症候群になりやすくなるほか、心血管疾患、体脂肪、糖代謝、脂質代謝などのリスクを増加させ、精神面にも影響を及ぼします。

テストステロンは、なぜ「男性ホルモン」と呼ばれるのでしょうか?

テストステロンが男性にとっていかに大切なホルモンかを知るために、テストステロンが不足する病気(性腺機能低下症)を見てみましょう。

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