実は危ない?あの「酸素」の知られざる怖い性質 学校では教えてくれない「ヤバい物質・現象の話」3選

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世の中には、知ると驚くような不思議なことがたくさんあります。宇宙の天体や、恐ろしい生物、世界の壮大な現象など、数えるときりがありません。しかし、その多くは学校で習うこともなく、生活していても耳にすることはあまりないはずです。
ここでは『学校では教えてくれない ヤバい科学図鑑』(るーい/著、左巻健男/監修)から、「酸素」「爆薬」「衝撃波」の「ちょっとコワくて不思議な話」を科学でひもといていきます。ぜひ、お楽しみください。

①実は危険な気体だった「酸素」

●気中の酸素は窒素より少ない

人間は空気中の酸素を吸い込み、二酸化炭素を吐き出しています。人間が生きていくためには酸素が絶対に必要です。

そんな酸素ですが、実際には私たちのまわりにある空気の中には酸素や二酸化炭素以外にもいろいろな気体があります。実は空気中でいちばん多いのは窒素(78%)で、酸素は21%しかありません。空気中にある酸素は、窒素より少ないのです。

●酸素が多すぎると?

酸素の量が減ると人間の体は危険になりますが、逆に酸素の量が多いとどうなるのでしょうか。もし窒素と酸素の割合が逆だったら、もっと楽に息ができたり、たくさん動けたりするのでしょうか?

実はそうではなく、酸素が多すぎても人間の体は危険になり、吐き気やめまい、けいれんなどを起こすことがあります。このような症状のことを「酸素中毒」と言います。

次ページ酸素が多いと危険、もともとは猛毒⁉︎
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