この5年で「売り上げ」が伸びた食べ物トップ30 全国のスーパーやコンビニなどのデータを集計

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また、2020年には、13位のホイップクリームが前年比129.9%、29位のプレミックスが前年比132.3%と大きく伸長した。プレミックスとは、パンケーキやクッキーなどの材料となるもの。外出自粛により家で過ごす時間が増えたことで、手作りお菓子の需要が高まったようだ。

2021年対2017年比では、シーフードミックスやエビなどの冷凍水産が227.6%と1位にランクイン。2020年に145.4%と大きく伸びただけではなく、そのほかの年も2桁増と継続的に成長している。4位には冷凍農産が、11位には冷凍調理(パスタや餃子などの調理済み食品)が入っており、冷凍食品の人気が見て取れる。

さらには、3位にはレトルトパウチやパックなどに入った調理済み素材であるパウチ入り食材、6位にはパックごはんやおかゆなどの米飯類と加工食品が上位に並んでいる。電子レンジで温めたり、封を切ったりするだけで食べられる簡便さが、人気の理由のようだ。

具体的にどのような商品が人気なのか

コロナの長期化によって家事疲れも起きており、簡便性志向が高まった影響も追い風となったのだろう。それでは、幅広い商品のラインナップを持つ、3位のパウチ入り食材と4位の冷凍農産では、どういった商品が特に人気なのだろうか。

上の表は各カテゴリーの種類別金額構成比トップ10(2021年)だ。2017年よりも構成比が増加した種類を黄色で表示した。パウチ入り食材で伸びているコーンやカットトマトは、以前は野菜缶詰が主流だった商品だ。野菜缶詰は、2021年対2017年比で94.7%と苦戦している。缶詰よりも軽くて持ち運びやすいことや、開封が容易で使いやすくゴミ捨ても楽であることから、パウチ入り食材が人気となったと推察される。

そのほか、パウチ入り食材では、タケノコやサトイモも伸びている。生鮮野菜のように下処理の手間がかからないことや、季節を問わず買えることなどから、人気となったと言えるだろう。

次に、冷凍農産では、ブロッコリーが2017年との比較で5.1ポイントと構成比を大きく増加させている。ブロッコリーは、煮物や炒め物などさまざまな料理にアレンジできるだけではなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富。高たんぱく・低カロリーのため、筋肉増強やダイエットをしたい人に求められる食材だ。

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