米国の家賃8月に上昇加速、1991年以来の大幅上昇 家賃は向こう数カ月にさらに上昇する余地あり
米国の家賃は8月に伸びが加速し、1991年以来の大幅な上昇率を記録した。全体のインフレ率が高止まりする原因となっている。
13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)によれば、家賃は前月比0.7%上昇。家賃の指数はこれまでも数カ月にわたり、30年強ぶりの上昇率を記録している。より多くの賃貸契約が終了し、市場価格の上昇が一段と反映されるのに伴い、家賃は向こう数カ月にさらに上昇する余地があるとアナリストは指摘している。
8月の家賃の伸びを受け、前年同月比の上昇率は6.3%と、12カ月ベースで1986年以来の高い伸びとなった。調査会社マクロポリシー・パースペクティブズの米国担当シニアエコノミスト、ローラ・ロスナーウォーバートン氏によれば、2023年1月に6.9%前後でピークを付けた後、同年末までに約4.7%に減速する見通しだ。ただ、それでも新型コロナウイルス禍前の平均に比べると依然高水準だ。
同氏は「来年も依然として極めて高水準だが、加速が続くことはないだろう」とし、「先行指標は多少の横ばい推移の時期と鈍化を示唆している」と指摘した。
原題:
Biggest Jump in US Rents Since 1991 Keeps Overall Inflation High(抜粋)
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著者:Matthew Boesler
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