妻に「800万の借金」が発覚して訪れた最悪の展開 クレカの不正使用疑うも「妻の散財」だった…
「あんたのことは人として認めない」……僕にそう宣言する妻の借金800万円が発覚したのはふとしたきっかけだった。金銭感覚、子どもの教育方針、そしてコミュニケーションのあり方……。惹かれ合って結婚したふたりの溝はどのように修復できるのか。
『妻が怖くて仕方ない DV、借金、教育方針、現代夫婦の沼に迫る』を上梓したジャーナリストの富岡悠希さんは「妻が怖い」と語る男性。結婚10年目の夫婦喧嘩ではテレビの購入をめぐって言い争いになり、富岡さんが左肩を脱臼してしまいます。
しかし、夫婦の問題は他にも。妻に借金が発覚したのです。
本書から一部抜粋・再構成し、お届けします。
第2回:妻に「800万の借金」が発覚して訪れた最悪の展開(本記事)
第3回:妻の「借金800万円発覚」で夫が深く反省した理由(9日12時公開予定)
クレジットカードに覚えのない支出
2019年5月上旬、僕は自宅書斎で百貨店系クレジットカードの使用明細書の封を開けた。時間は午前10時頃。急ぎの仕事がなかったので、午前中は雑用にあてていた。
このカードはクレカのサブ。主に伊勢丹新宿店で「ヴァンクリ」を買う際に使っていた。正式名称は「ヴァン クリーフ&アーペル」。妻・美和にこの仏高級ブランドの婚約指輪をかなり奮発して渡したのだ。結婚指輪もここにしたし、僕の両親も結婚祝いとして彼女にここの時計を贈っていた。
婚約・結婚指輪と時計の3点があると、もっと揃えてあげたくなった。我ながらほほえましい。18年冬までは、彼女の誕生日とクリスマスの年2回、お店を訪問した。
高価なため毎回の購入は無理だったが、ブレスレットなどを少しずつ追加した。
この日届いた明細書の実際の支出は3月。カードを使った記憶はないから、明細はすぐに捨てるつもりだった。ところが予想に反し、手元のリストには身に覚えのない利用店名や金額がずらり。合計16万6468円分もあった。
「しまった。カードの不正使用だ」
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