「ポケモン」が救う?危機のロンドンロープウェー スポンサー契約切れピンチ、ただ効果は一時的

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だが、エミレーツ航空は10年を経て、このような声明を出して”契約終了”を宣言した。

エミレーツ航空は、ロンドンのスカイラインの象徴となる施設の設立を支援、その過程で地元地域の再生に貢献できたことを誇りに思う。当社は、素晴らしい10年間のパートナーシップを十分に楽しんできたが、いよいよ新しいパートナーにバトンタッチする時が来た――。

航空各社は軒並みコロナ禍で厳しい経営難に直面している。そんな中、スポンサー契約更改の日がやってきたため、TfL側も契約更改は難しいことを理解していただろう。結局、今年6月22日をもって、同社との契約は終了した。

「ポケモン」18種類のステッカーで装飾

ロープウェーは、オーストリアの索道交通の老舗であるドッペルマイヤー(Doppelmayr)・ガラベンタ・グループが手がけた小型のゴンドラが多数循環するシステムを使用。全長は1kmで、川面からの高さは最高で90mあり、天気がよければロンドン市内の眺望が楽しめる。ピーク時には両岸を5分で結ぶ能力があるが、普段は最長10分かけて運行している。運賃は片道5ポンド(約800円)だ。

ポケモン・ワールド・チャンピオンシップスの期間には、すべてのゴンドラに18種類の異なるキャラクターのステッカーを貼り付け、世界中から”ポケモントレーナー”たちを歓迎した。イベントには各国のチャンピオンとその家族ら数千人が訪問し、日本からも200人を超える参加者とその家族らが訪英したという。

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