平成の流行「ギャルミラー」が令和でバズる理由 LOVEBOATのミラーにふたたび注目が集まる
ここ数年、1990年代に人気だったブランドのリバイバル商品が続々登場している。平成のギャルブランドとして人気を博したアパレルブランド『LOVE BOAT(ラブ・ボート)』のミラーも、今年に入り、株式会社イーカムグループからリバイバル商品が出たことで、各メディアやSNSで話題になった。
LOVE BOATのミラーと聞くと、平成の時代に「ギャル」でなかったとしても、このアイテムがはやっていたことを、なんとなく覚えている読者もいるかもしれない。
LOVE BOATは、1982年12月創業のララ・プラン(現・倒産)が展開していたブランドだ。1994年6月には「LOVE BOAT」1号店を、ファッションビルの『SHIBUYA109』に出店。若者の間では「ラブボ」の愛称で親しまれ、へそ出しTシャツやミニスカートなど、ギャル文化を牽引してきた。
だが2008年のリーマン・ショックの影響などで資金調達が困難となり、運営元のララ・プランは人員削減を開始。さらにファストファッションの台頭など、市場環境の悪化から売り上げも急減した。ララ・プランは自主再建を断念し、LOVE BOATは惜しまれつつも、2014年8月にいったん20年の幕を閉じた。
ほかのギャルブランドの中でも特殊
LOVE BOATの1号店があった『SHIBUYA109』は、1996年に女子高生にターゲットを絞り込んだ全面的なリニューアルを図った。その改装効果もあり、『me Jane(ミージェーン)』や『ALBA ROSA(アルバローザ)』といった、ギャルブランドが人気を博すようになった。
しかし、上記のギャルブランドの中でもLOVE BOATに関しては、少し特殊なはやり方をしたように筆者は思う。ブランドそのものも大人気だったが、LOVE BOATを振り返ると、なぜかブランドよりもロゴ入りのミラーの印象のほうが強いのだ。
平成のギャルブランドの中でもme Jane、ALBA ROSAがハイビスカスなどの、「柄」で人気を博したブランドなら、LOVE BOATは「ロゴ」を徹底的に生かしきって成功したブランドなのではないだろうか。LOVE BOATのミラーといっても特殊なデザイン性があるものではなく、シンプルなロゴ入りのミラーだ。
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