「生きづらさを感じた心をラクにする」3つの対策 私たちが唯一コントロールできる「今」を大切に
「あのときもっとこうしていれば」「あんなこと言わなきゃよかった」「明日のプレゼンで失敗したらどうしよう……」
過去を振り返って後悔したり、未来を不安に思ったりすることは、誰にでもあります。ただ、いくら悔やんでも過ぎてしまったことは変えられませんし、まだ現実に起こっていないことを心配しても仕方がありません。
過去と未来は心が生み出した幻想
禅の言葉に「莫妄想(まくもうぞう)」というものがあります。妄想すること莫(なか)れ、という意味です。
禅における「妄想」とは、「自分の考えや思い込みにとらわれてしまっている状態」のこと。はじめは小さな思い込みでも、放っておくとウイルスのようにどんどん広がって、いつしか取り返しのつかないことになってしまいます。
これは、樹海の森とよく似ています。樹海に入っても、入り口であればまだ引き返すことができます。「危ない危ない、戻らなければ」と正気になれば、こちらの世界へ引き返してくることが可能でしょう。しかし妄想の森に迷い込んでしまうとなかなか抜け出せなくなって、あなた自身をどんどん蝕んでしまいます。ときには妄想が人の命まで奪ってしまうことさえあります。
まだ起きていないこと、現実になっていないことを心配し、自分で不安を大きくして悩んでいることはありませんか? 自分が考える心配事は、自分自身で作りだしているもの。意外と思い込みである可能性も高いです。
「妄想」にとらわれない。そのために私たちは過去でも未来でもなく、「今を生きること」が大切なのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら