NFTで「成功できる企業」「できない企業」の決定差 存在感を示せる企業が共通して持っているもの
新技術としての目新しさが失われ、ユーザー数も飽和してしまえば、取引の活性化が失われ、そこから先の発展があまり望めなくなります。現在のNFTは、ほとんどの場合においてファンビジネスですから、ファンが途切れると一気に価値が下がる危うさがあります。
また、NFT化したすべてのものに数千万円の価値がつくようなことはありえません。そうした高値がつくのはごく一部の目立つ例外です。取引可能な価値を持つものはどれかを判断することも大切です。コンテンツを供給する側と、売買するユーザー、双方がきちんとメリットを得続けている状態にあるかを、つねに見極めていく必要があるでしょう。
NFTそれ自体の価値の先にあるもの
ただし、金銭的なものではなく、NFTの仕組み自体は、DAO(分散型自律組織)やトレーサビリティなどとの掛け合わせがうまく成功すれば、応用できる用途はまだまだあるでしょう。
NFTアートなど、NFT化されたコンテンツそれ自体の価値よりも、それらを購入することで得られるコミュニティーへの参加権やプレミアム感のほうに比重が移っていく可能性もあります。
日本には有望なIPを保有している企業が多数あります。NFTという新しいツールを既存のアセット(資産)に組み込むことによって、仲介業者に高い手数料を払わずとも、世界中の顧客に作品やプロダクトが届けられる可能性が広がります。
日本企業が世界のマーケットで新しい収益源を発見していける可能性は十分にあるはずです。
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