誰からも好かれる「話しやすい人」にある共通点 他人に対して興味を持つことがすべての基本だ
私たちは、自分の人生しか生きることができません。
自分が一生に経験できることは限られているし、そこから学べることも限られています。
でも、ほかの人の人生を知れば、その人の経験や学んだことをも、自分のものにすることができます。
それはとてもぜいたくなことだと、私も思います。
大変な苦労を乗り越えてきた人の話を聞いていれば、いつか自分がつらい目に遭ったとしても、「あの人は、もっと大変な経験をしながらも、今は元気に生きている」と勇気がわくかもしれませんし、大変なピンチを乗り切った人の話を聞いていれば、いつか自分がピンチに陥ったとき、そこから解決のヒントが得られるかもしれません。
誰の話の中にも必ず勉強になることがひそんでいる
私自身、仕事でもプライベートでも、「この世に生きるすべての人に、それぞれの人生と思いがあり、学ばせてもらえるものがある」という気持ちで人と接しています(同じ自慢話を何度も繰り返すような人との会話などは、申し訳なく思いつつ適当に切り上げることもありますが)。
実際、今までさまざまな人の話を聞いてきましたが、「平凡でつまらない人」などというのは1人もおらず、誰の話の中にも、必ず「面白い」と感じること、興味を覚えること、勉強になることがひそんでいました。
たとえば、プライベートで知り合った人がリネンサプライの仕事をしていて、その仕事の内容を根掘り葉掘り聞いたことがあります。
その方からは「自分の仕事について、こんなに聞かれたのは初めてです」と笑われましたが、おかげで数年後、リネンサプライの会社の方と仕事をしたときに、比較的スムーズに内容を理解できた……ということもありました。
ライターという仕事柄、人から聞いた話をいろいろな場面で生かしやすいという点はありますが、私は基本的に、人との会話は知識と情報の宝庫だと思っていますし、そうした思いが、私を「話しやすい人」「聞き上手」にしてくれているような気もします。