誰からも好かれる「話しやすい人」にある共通点 他人に対して興味を持つことがすべての基本だ
そのような人は、いったいどうすればいいのか。
「鶏が先か卵が先か」といった感じになってしまいますが、他人に興味を持つためのいちばんの方法は、「人の話をきちんと聞くこと」ではないかと、私は思います。
実際、私自身、昔は今ほど「他人への興味オバケ」ではなかったような気がします。
大人になって、仕事やプライベートでいろいろな人と出会い、話を聞く機会が増えたことで、「他人の人生や価値観を知る面白さ」がわかり、私の中で「できるだけいろいろな人について知りたい」という欲求がどんどん膨らんでいったのです。
知り合いや友だち、面白いと思った人の話を聞いてみる
また、人は見ず知らずの人、まったく情報がない人よりも、何らかの接点がある人、ある程度知っている人に、より興味を持ちやすい傾向があります。
あなたも、「自分が知らない誰かが宝くじを当てた」「自分の知らない誰かに恋人ができた」と聞くより、「友だちが宝くじを当てた」「友だちに恋人ができた」と聞いたほうが、よりその話に興味をもつはずです。
ですから、一度誰かの話をきちんと聞き、その人に関する情報が自分の中にインプットされたら、「その人のことをもっと知りたい」という思いが生まれるかもしれません。
もし今、あなたが「なかなか他人に興味を持つことができない」と悩んでいるなら、これまでお伝えしてきた「前傾姿勢で話を聞く」「聞き役に徹しつつ、ところどころで質問をしてみる」などのテクニックを使って、いろいろな人の話を聞いてみましょう。
形から入ることで、脳が「自分は相手の話に興味を持っている」と錯覚し、本当に相手に対し興味がわいてくる可能性もあります。
もちろん、いきなり世の中の人全員に興味を持つ必要はありません。
さまざまな人と知り合い、話を聞く中で、1人でも「この人についてもっと知りたい」「この人、面白い」と思ったら、その気持ちを大事にしましょう。