「私の体は私のもの」オーストラリアの同意の教育 親はなにかと決めたがるが子供との同意が必要
人と人が何かを一緒にするときに、大切なこと。それは「同意」です。誰かと一緒に何かをしたいときは、相手の同意が必要なのです。一方がよいと思っていても、相手が嫌がっていたらそれは犯罪にもなりかねない行為に。大事なことを明るく楽しく教えてくれるのはオーストラリアの人気MCのユミ・スタインズと医師のメリッサ・カン。本国でも大ヒットした『こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと』を一部抜粋・再構成してご紹介します。
健康な人、障がいのある人、女性、男性、若者、高齢者、ノンバイナリー、トランス、ゲイ、バイセクシュアル、ストレート、アセクシュアル、背の高い人低い人、あらゆる民族や文化圏の人、身体の介助が必要な人たちも…、みんな、自分の身体のボスです。
すべての人に当てはまる、この考えをボディリーオートノミー(身体の自律性・完全性)と言います。
大人はいろんなことを決めたがる
とはいっても未成年の間は、親や保護者やその他の大人たちは、子どもの身体に起きることについて絶対何かと言いたがります。シャワー浴びなさい! とか、暖かい服を着なさい! って通りまで追いかけてきたりね。
未成年が何かをするとき、保護者の法的な許可が必要なことがあります。たとえばオーストラリアでは16歳未満の人がピアスをするときは、保護者の同意が必要です。例外として緊急事態には、保護者が同意していなくても、医師らが最終判断をすることがあります。
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