夏も涼しく家電も使えるキャンピングカー新常識 エアコンや電源システムで自宅のような快適さ
このモデルは、ボディサイズが全長5190mm×全幅2080mm×全高2910mmという、本格的な大型キャンピングカーだ。主な特徴は、まず室内後方に最幅1200mm×長さ1930mmの大型2段ベッドを常設。車両前部の上方には最大サイズ1800×1900mmの大型バンクベッドも備え、乗車定員7名に対し、就寝定員も7名を確保する。室内中央部にはダイネットやキッチン、トイレなどに使えるマルチルームを備えるなど、豪華な装備が満載だ。価格(税込み)も1140万円~で、まさに高級モデルのひとつだといえる。
新型カムロード向けに最適化されたシステム
そんな同モデルが採用している急速充電システムが、前述のハイパーエボリューションNEOだ。これは、同社が2021年に開発した「ハイパーエボリューション」というシステムを、新型カムロード向けに最適化したものだ。主な特徴は、サブバッテリーに100Ah×4個という大容量のリチウムイオン・タイプを採用していることだ。より大きな消費電力に対応するとともに、従来の鉛バッテリーと比べ、大幅な長寿命化と軽量化を実現している。また、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用、バッテリー本体のBMS(バッテリーマネジメントシステム)とハイパーEVOユニット独自の充電管理システムを駆使したダブル制御により、バッテリー自体の安全面にも考慮している。
走行充電では、昇圧充電により約4時間でバッテリーを満充電にすることが可能だ。走行中にエンジンの動力で駆動する昇圧充電の専用ユニットから、サブバッテリーへ直接充電を行う。また、バッテリーの寿命を延ばす「80%充電」と、旅行中などで電気が必要なときには「100%充電」へ切り替えることも可能。さらにインバーター充電モードを使用することで、バッテリーを傷めにくく、バッテリー特性に最適な充電を行うことができる。
カムロードは、さまざまな大型モデルのベースとなる人気のベースシャーシだ。そのため、同社では、あえて専用システムを開発したのであろう。今後、同社のキャンピングカーの多くに、このシステムが採用されることがうかがえる。
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