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夏も涼しく家電も使えるキャンピングカー新常識 エアコンや電源システムで自宅のような快適さ

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クールスターの室外機(筆者撮影)

ほかにもクールスターは、振動に強いゴムの配管を使用(家庭用では銅管)するなど、車載を考慮した装備を持つ。室外機には、ルーフに付けるトップタイプ、車体リアに付けられるバックタイプ、さまざまな箇所に対応するマルチタイプがあり、車両の仕様やサイズなどに応じた設置が可能。価格はオープンだ。

リチウムイオンのサブバッテリー

オーゼットが展示していたグランドバケーション620プラス(筆者撮影)

サブバッテリーにリチウムイオン・タイプを使うことも、近年のトレンドだ。例えば、東京都あきる野市を拠点とする「オーゼット」が展示した「グランドバケーション620プラス(Grand Vacation 620 PLUS)」は、大容量200Ahのリチウムイオン・サブバッテリーとエアコンを標準装備し、夏場の車中泊などを快適にした仕様だ。

トヨタの小型バス「ハイエース コミューターGL」をベースとするこのモデルは、乗車定員が10名、就寝定員は6名。5列シートの後方4列をすべてフラットにすれば、幅1500mm×長さ2150mmの大型ベッドとなるほか、幅1650mm×長さ1800mmの2段ベッドも設定する。また、3列目を反転させれば、室内でくつろげるダイネットにもなる。ほかにも室内後方にシンクや収納庫なども標準装備するなど、使い勝手や快適性を追求していることが特徴だ。なお、さまざまなオプションが装備された展示車両の場合で、価格(税込み)は753万2050円だ。

グランドバケーション620プラスに装着されていたクールスター(筆者撮影)

このモデルのエアコンには、先に紹介したクールスターを装備する。また、リチウムイオンのサブバッテリーは、同社が中国メーカーに依頼して製造するオリジナルで、125Ahタイプを2個搭載する。さらに走行充電システムも採用することで、移動中にエンジンの動力を利用してサブバッテリーを充電することも可能だ。

グランドバケーション620プラスに搭載されたリチウムイオンバッテリー(筆者撮影)

エアコンとリチウムイオンバッテリーを標準装備している理由について、オーゼットの担当者は、やはり「ユーザーからの要望が多い」ことを挙げる。とくにリチウムイオンバッテリーについては、先述した愛犬家などがエアコンを望むことに加え、近年は、大雨や台風による水害など、災害が多発していることも背景にある。キャンピングカーに家電製品が使える電源を備え、水などのライフラインを確保しておけば、まさかのときに避難場所として利用できると考えるユーザーが増えているためだ。しかもリチウムイオン・タイプには、「従来の鉛バッテリーにはないメリットが多い」ことも、需要が伸びている要因だという。

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【電源システムのトレンドは信頼性と充電速度】

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