「京都駅」が市街地中心部にないことの理由と利点 日本で初めて開通した「路面電車」が足だった
京都の外縁部に建設された京都駅
現在の京都駅は4代目で、最初につくられた京都駅は現在よりも市街地寄りだった。現在の京都駅は八条通に平行してあるが、明治10(1877)年に開業した際は140メートルほど北の七条通あたりにあった。そのため、「七条ステンショ(ステーション)」と呼ばれた。
現在よりも市街地に近かったとはいえ、当時の七条通周辺は田畑が広がった地域で、用地買収が簡単だった点が挙げられる。また、これは全国のターミナル駅にもいえることだが、保守的な人々が敷設に反対することがあり、郊外に建てられることが多かった。地方都市に行くと、ターミナル駅を挟んで人口がまったく異なることが多いが、これは都市の外縁部に駅が建造されたためだ。


















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