知育玩具「ピタゴラス」爆売れでも会社が抱く焦燥 「子どもの好奇心」重視で利益率アップを狙うが

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ピタゴラスは「Magna⁻tiles(マグナタイルズ)」として海外でも人気を博している(撮影:今井康一)

磁石でくっつく知育玩具「ピタゴラス」をご存じだろうか。1992年に発売され、今年30周年を迎える。遊びながら図形や立体の構造を理解できる、知育玩具の代名詞的な存在だ。製造するピープルはほかに、抱き人形「ぽぽちゃん」など人気定番商品も手がけている。

そのピタゴラスが近年、アメリカを中心に「Magna⁻tiles(マグナタイルズ)」として海外でも人気を博している。

売上高は拡大も、利益率は低下傾向

最初のきっかけは2012年。当時製造の中心だったタイが洪水に見舞われ、アメリカのウォールストリート・ジャーナルが「クリスマスにマグナタイルズが届かなくなるかも」と報じたことだった。

この報道で図らずも認知度が拡大し、遊びながら学べるというコンセプトがヒット。アメリカの小規模な玩具店で販売が拡大していった。

その後アメリカのスーパーマーケットチェーン・ターゲットとも取引関係を深めた。ターゲットは2017年にアメリカのトイザらスが倒産して以降、玩具需要の取り込みで独り勝ちの状態にある。マグナタイルズもこの波に乗りさらに販売を伸ばしてきた。

直近2022年1月期の売上高は過去最高の54.8億円を記録。海外売上高比率は45%に達している。ここ1年の海外輸出ではコンテナ不足などの影響を受けたものの、マグナタイルズを含むピープルの玩具への需要は依然として高く、足元でもまとまった出荷が実現しているという。

ただ、うれしいことばかりではない。売り上げは拡大するものの、利益率はここ数年低下傾向なのだ。製造を行うインドネシア、タイ、ベトナムなどでは人件費が徐々に上がっている。輸送費、原材料費の高騰も打撃になっている。

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