フランス発「貧しい市民の革命運動」は広がるか 左派政治家メランションが挑む弱者救済の政治
メランションが社会党を飛び出てつくった政党は「不服従のフランス」だが、メランションの動きは今後ヨーロッパの動きの台風の目になるかもしれない。それはたんに、フランス国内において影響力を持つ党派の中心というだけではない。メランションのラテンアメリカへの旅が示しているように、それはG7の首脳の動きと対立する動きであるからだ。
もはや西側は世界の中心ではない
アメリカとEU、そして日本の首脳は、西側の優位をこれまでどおり信じて疑わない。しかしヨーロッパでは、そうした西側の傲慢な挑発を懸念する声が次第に広まってきている。なんといってもロシアとウクライナの戦いに対する懸念である。早く停戦をという声も出始めている。もはや西側は世界の中心ではないことを知るべきだという声は、一般の民衆の中から出つつある。
例えばラテンアメリカ諸国は、これまでのアメリカ支配に対して次第に結束を強めつつある。メランションはそうした中、フランスの民衆の代表としてラテンアメリカに旅立ったのだが、その声が国家の政治に反映されるかどうか。反映されればラテンアメリカ、イスラム圏、中ロ、BRICSなどの非西側との、今のような対立ではない、平和な協調がやってくるかもしれない。期待したいものだ。
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