日立がHDD事業を米ウェスタン・デジタルに3500億円で売却、狙いは社会インフラ系事業の強化
HGSTは昨年11月、米国市場での株式上場準備に入ったことが発表されていたが、今回、事業拡大をもくろむWDが好条件を示したことで、全株売却と相成ったわけだ。売却によって得られる資金は、当然のことながら、「社会イノベーション事業」と日立が呼ぶ、社会インフラ系事業の強化に投じられることになる。
今回のHGST売却による日立製作所の業績への影響としては、HGSTが連結対象から完全に外れることから、売上高で約5000億円、営業利益で約500億円が目減り要因となる(HGSTの10年度業績は、売上高5268億円、営業利益572億円)。有価証券報告書によれば、HGSTの簿価(建物、設備、土地など)は1471億円。HGST株の簿価は非開示であるため不明だが、巨額の株式売却益が発生する見通しだ。
「東洋経済オンライン」の下記の今・来期予想は売却の影響を織り込んでいない。
(長谷川高宏 撮影:尾形文繁=東洋経済オンライン)
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《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
◎本2010.03 8,968,546 202,159 63,580 -106,961
◎本2011.03予 9,300,000 445,000 435,000 240,000
◎本2012.03予 9,600,000 470,000 440,000 235,000
◎中2010.09 4,502,451 218,048 263,808 158,049
◎中2011.09予 4,650,000 220,000 200,000 120,000
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1株益¥ 1株配¥
◎本2010.03 -29.2 0
◎本2011.03予 53.1 8-10記
◎本2012.03予 52.0 6-10
◎中2010.09 35.0 5記
◎中2011.09予 26.6 3-5
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