「16時間断食は週1回でも効果がある」3つの理由 体内で脂肪の分解が始まるのは「食後10時間」

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空腹の状態が16時間を過ぎると、いよいよ「オートファジー」が機能し始めます。実は、このオートファジーこそ16時間断食の最大のメリットといえるものです。

「オートファジー」とは、「Auto(オート)=自分自身」と「Phagy(ファジー)=食べる」という単語が組み合わさった言葉で、細胞が自分自身を食べて新しく生まれ変わる仕組みのこと。

オートファジーはもともと体に備わっている仕組みですが、16時間の断食によってその働きが数倍にも活性化します。オートファジーが機能すると、食べすぎや加齢による体へのダメージがリセットされ、体が内側から若々しくよみがえります。古くなった細胞が新しく生まれ変わるのです。

好きなものを食べられるから挫折しにくい

空腹の時間を作ることで、

・働きすぎて疲れた内臓を休ませてあげる
・脂肪を燃焼させる、ケトン体代謝にスイッチする
・オートファジーの働きを活性化する

と、体にとってすばらしいことが起こります。

『98キロの私が1年で40キロやせた 16時間断食』(アスコム)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

もちろん、毎日、空腹の時間を作ることができれば、より早く、より大きな効果が期待できますが、無理をして挑戦する必要はありません。まずは、週に1回でも、まとまった空腹の時間を作りましょう。

ものを食べない時間を作るだけ。とてもシンプルです。これを守るだけで、体に入る糖質もカロリーも無理なく減っていき、結果として食事を改善することができます。ものを食べない時間以外は、好きなものを自由に食べられます。だからストレスがたまらず、挫折しにくいんです。

1週間でたまった老廃物や、食べすぎで体が受けたダメージを週末にリセットする。そんな気持ちで、気軽に取り組んでみてください。体が確実にリフレッシュするのを実感できますよ。

青木 厚 医師

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あおき あつし / Atsushi Aoki

医学博士。あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。著書『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)は20万部を超えるベストセラーとなる。

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