「16時間断食は週1回でも効果がある」3つの理由 体内で脂肪の分解が始まるのは「食後10時間」

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1日3回食事をとっていると、内臓は働き続けなければならないため、疲弊してしまいます。前に食べたものを消化している間に次の食べものが体内に入ってくるからです。

食べものが胃の中に滞在する時間(消化されるまでの時間)は平均2〜3時間、脂肪分の多いものだと4〜5時間程度です。胃から小腸に運ばれてからもさらに5〜8時間、その後、大腸で15〜20時間かけて水分や栄養分などが吸収されていきます。

つまり、1日3回食事をすると、前の食事がまだ胃や腸に残っている間に次の食べものが運ばれてくることになります。内臓はノンストップでフル稼働した状態です。休むヒマがありません。完全にオーバーワークです。1日3食のせいで疲れてしまうのは胃腸だけではありません。肝臓も同じ、いや、肝臓の疲れは胃腸以上ともいえます。

胃腸や肝臓が疲れて働きが鈍くなると、「栄養をしっかり吸収できない」「老廃物がきちんと排出されない」といったことが起こります。せめて週に1回でも、働きすぎの内臓のために、ものを食べない時間を作ってあげてください。

食べものを口に入れたら終わりではない

「食べる」という行為は、「食べものを口に入れたら終わり」ではありません。その後、体の中では、食べものを分解し、栄養を吸収したり不要なものを排出したりするため、さまざまな臓器が一生懸命に働いています。

体にとってはむしろ、食べものがのどを通過してからが「食事」の本番。健康や美容のためには、食事の間隔をあけて内臓にもまとまった休息を与える必要があるのです。

ものを食べない時間に、体の中ではいったい何が起きているのでしょうか。ここでは脂肪の分解メカニズムに注目してみましょう。体内で脂肪の分解が始まるのは、最後にものを食べてから10時間ほど過ぎたころからです。

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