できる人は「顧客のここ」を見てる!驚きの4視点 「採用ページ」「社長ご挨拶」…あなたは見てる?
「お客さまの立場で考える」ためには、まずは相手のことを知らなければ話になりません。
そこで、私がコンペの際に、相手企業のことをどうやって知るのか、4つの「見るべきポイント」をご紹介します(なお、私の「お客さま」は法人ばかりなので、個人相手の場合については、別の方の寄稿に譲りたいと思います)。
とことん「お客さま」を知るための「4つのポイント」
初めてのお客さまを知るために、最初に見るべきなのが企業のWEBサイトです。もちろん隅々まで見ることが望ましいですが、まずはどのページから読み始めるべきでしょうか?
私が真っ先に見るのは、「採用ページ」です。
採用ページは主に学生向けですので、何も知らない人間にも理解できる平易な言葉で、エッセンスを学び取ることができます。他のページでは使われがちな難解な表現も、このページでは見られません。
ご存じのように、今は企業間で優秀な人材の奪い合いの時代です。このため、企業は学生に理解してもらうべく、力を入れて採用ページを作っています。イラストを使ってわかりやすく説明したり、専門用語も具体的に説明してくれたり、ポイントを列挙したりと至れり尽くせりです。
「先輩社員紹介」も、非常に参考になります。これは「こういう学生に来てほしい」という企業からのメッセージですので、その企業が考える「理想の社員」が凝縮されているからです。
もちろん実態が誇張されているとは思いますが、それでも相手の「理想」を知っておくことは非常に有効です。
このように、採用ページは「相手」を知るには最高の情報源です。まずは、ここから読み始めましょう。
どんな小さい製品であれ、そこには企業の意思が反映されています。企業の意思とは、トップの意思です。その意味で、サイトのトップの「ご挨拶」ページは必読です。
一見、単なる企業紹介だったり、平凡な定型文に読めるかもしれません。そう思ったら、同業他社の「ご挨拶」ページと比較してみてください。すると、その企業の独自性が見えてきます。
ポイントは、「企業の目指す将来像」についての記述です。企業はどこでも「中期経営計画」を立てており、そこを目指してすべての活動を行っています。それが集約されているのが、この「ご挨拶」ページなのです。
以前、私がある大手企業の「会社紹介映像」の企画コンペに参加したときのことです。その企業の「ご挨拶」ページを熟読していて、何よりも「R&D」に注力しているという点に気づきました。
「それだったら」と私が提案したのは、「会社紹介映像」では定番の「工場紹介」のシーンをすべてカットして、その代わりに「研究開発センター」を紹介する企画でした。
結果は大勝利。このアイデアが高く評価され、無事、プレゼンに勝利することができました。
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