レノボの新CEOが5日に都内で会見。「現状と同規模のR&Dを維持し新興諸国でのシェア拡大に注力する」

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米IBM上級副社長(パソコン担当)のスティーブ・ウォード氏が5日、都内ホテルで記者会見を行った。ウォード氏はIBMが今年4−6月期に中国・聯想集団(レノボグループ)へパソコン事業を売却(売却後も20%弱の株式持ち分を維持)することに伴い、新レノボの最高経営責任者(CEO)に就任する予定。

ウォード氏の主なコメントは以下の通り。

■新会社の経営方針としては、イノベーション(技術革新)が重要。指紋認証などの最先端技術を開発してきたが、今後ともR&Dに対し、(これまでIBMとレノボが行ってきたのと)同等の規模の投資を継続していく。

■コモディティパソコンでトップを目指すつもりはない。つまり、デルを抜く、ということは目標にない。企業に対しハイプロダクティビティを提供するような新しいPCでシェアトップを目指していく。また、顧客満足度ナンバーワンも追求していきたい。地域的には、中国、ロシア、インドなど、今後の高成長が期待できる市場においてトップシェアを維持していきたい。

■今回の提携でIBMとレノボの両社はクロスライセンス契約を結ぶ。これは長期的なものだ。また(リース・レンタルなどの)金融サービスに関する提携も結んでいる。レノボが製品を供給し、IBMがサービスを供給する関係。レノボはIBMにとって、もっとも大きなサービス顧客になる。私の考えとしてはこの関係は、(IBMのブランド使用契約の当初の期限となっている)5年目以降も長期的に続くだろうと考えている。

(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで編集局次長週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2025年3月から東洋経済総編集長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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