日本とアメリカ、30年で開いた時価総額の膨大差 ほぼ成長しなかった日本に対しアメリカは14倍超

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じつはこの上位企業の多くは、30年前には存在しなかった会社です。アメリカ企業の上位6社は、ヨハネの黙示録になぞらえて現代の「四騎士」とされるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)とマイクロソフト、テスラ。このうち、コンピューターメーカー2社を除いた4社の設立は、アマゾンが1994年、グーグルが1998年、テスラは2003年、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)は2004年です。

1989年と2021年の時価総額を比べると8~10倍

このランキングから見て取れることは、1989年の時価総額と2021年の時価総額を比べて、おおよそその規模が8倍から10倍ほどにもなっていることです。

日経平均株価は1989年の年末に3万8957円の最高値をつけてバブルが崩壊してから、30年以上たった2021年2月にようやく3万円台に到達しました。しかしアメリカの株価はこの30年間で大きく伸長しています。

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1989年から2021年にかけて、東京証券取引所に上場している全銘柄の時価総額を指数化したTOPIX(東証株価指数)の成長はほぼ横ばいです。つまり過去30年において、日本の株価はほぼ成長していないのです。

一方で、アメリカのニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している代表的な500銘柄のパフォーマンスを数値化したS&P500は、同期間で14倍以上に成長しています。

つまりこの30年で、アメリカの平均株価は日本の平均株価の14倍以上に成長しているということなのです。日本企業が時価総額を下げて逆転されたわけではなく、日本企業が海外企業の成長スピードにまったくついていけませんでした。

朝倉 祐介 シニフィアン共同代表

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あさくら ゆうすけ / Yusuke Asakura

シニフィアン株式会社共同代表。兵庫県西宮市出身。競馬騎手養成学校、競走馬の育成業務を経て東京大学法学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務。東京大学在学中に設立したネイキッドテクノロジーに復帰、代表に就任。ミクシィへの売却に伴い同社に入社後、代表取締役社長兼CEOに就任。業績の回復を機に退任後、スタンフォード大学客員研究員等を経て、政策研究大学院大学客員研究員。ラクスル株式会社社外取締役。株式会社セプテーニ・ホールディングス社外取締役。Tokyo Founders Fundパートナー。2017年、シニフィアン株式会社を設立、現任。

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