青木さやかさん「有名になったのに孤独になった」 誰もが自分を知っているという恐怖に近い感覚
「笑っとるやん」
「笑ってるね」
「楽しいことあったやないか」
「なにが」
「青木さん、いま笑ってただろう」
「いま、笑ってたことも忘れてしまうほど、わたしは限界である」
「まあ、ビールでも飲んで」
「どこまでいくんだろう」
「は?」
「いつまでわたしは忙しいのだろうか」
「しらん」
カメラの前で、笑っていくしかない
「倒れてしまいそうだよ、だけど明日になればまた、強いチカラでカメラの前に立つのだ」
「よいしょ!」
「よいしょってなに」
「かけ声よ」
「ああ、明日はロケだよ、わたしはきっと」
「きっと」
「みんなを作り笑顔でだますのだ」
「よいしょ!」
「笑顔はすごいよ、自分もだませる。どんなに疲れていたとしても、泣きそうだったとしても、無理矢理の笑顔は気分をあげてくれるのだ」
「そうだな」
「笑顔のチカラはすごいから」
「そうだな、写真とろう」
「写真にうつるのはうまいよ、わたしは」
「そうだな」
「いつか本当に笑えるのかね、わたしは」
「よいしょ!」
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