私はこうやって1日で医療費2万ドルを集めた 医療保険未加入でも高額医療費を賄うには
コミック版『バットマン』の作画を手掛けたことで知られるノーム・ブレーフォーグル(54)は、昨年12月に脳卒中で倒れて今も闘病中だ。だが困ったことに医療保険に入っていない。
思わぬ医療費負担で財布がパンク!
左半身にはマヒが残り、イラストを描く利き手の左手も使えない。ミシガン州の施設に入った彼は、数カ月間にわたって理学療法を受けることになっていた。
兄の医療費がどんどん膨れ上がっていくことを心配した弟のケビン・ブレーフォーグルは、何とかしなければと立ち上がった。そして「ユーケアリング」というクラウドファンディングのサイトを利用して資金を集めることにした。クラウドファンディングとは、主旨に賛同してくれる人々からインターネットを介して少額の寄付を募ることを指す。
「とにかく早く手を打つ必要があった」とケビンは言う。その成果は予想を上回るものだった。ケビンらは兄の継続的な治療のために20万ドルを集める目標を掲げていたが、初日だけで2万ドルが集まったのだ。
家族の病気で思いもかけず多額の医療費の支払いに追われる人々が増えるなか、ユーケアリングのように個人的な事情から寄付を募りたい人のためのサイトを活用する例が増えている。
「ギブフォワード」「ゴーファンドミー」「ファンドリー」といったクラウドファンディングサイトには、医療費の支払いを目的とした専門セクションがある。
クラウドファンディング大手のインディーゴーゴーも12月、医療費など個人的な事情から資金提供を募るためのサイト「インディーゴーゴー・ライフ」を立ち上げた。