ドイツ渡航でわかった日本コロナ規制の自由さ 店ではマスク外しを促すが、バスは厳重マスク
筆者はドイツで育ち、ドイツが母国ですが、コロナ禍になってからドイツに行くのは初めてでした。4年ぶりのドイツということでナーバスになっていたので、日本を発つ前からレストランのホームページをチェックし、コロナに関する規制について読み込んでいました。
バイエルン州の飲食店では4月3日から「3G」を考慮しなくてもよいことにはなったものの、やはり従来どおり「入店の際は、3Gのいずれかに該当することがわかる証明書を持参すること」と記載している店が多かったです。
「せっかくドイツまで行ったのに書類の不備によって入店できなくては大変」と焦った筆者は、世田谷区から送られてきた前出の証明書を3部コピーし、それぞれを別のカバンに入れドイツに渡航しました。別々のカバンに入れたのは、「万一証明書がなくなった時のこと」を考えてのことです。
「ドイツに着いたら、いつ提示を求められてもいいように、証明書は肌身離さず持ち歩こう」と心に決め日本を後にしたのでした。
ワクチンパスポートには目もくれず
ところがドイツのミュンヘンの空港でまず肩透かしを食らいました。入国の際、職員にワクチンパスポートを差し出したものの、それには目をくれず、筆者のパスポートにだけ目を通し「行って良し」の仕草をしました。結局ミュンヘンの空港でコロナにまつわる質問はされませんでした。
拍子抜けはその後も続きます。ミュンヘンに滞在中の2週間、数々のレストランを訪れたのですが、店員さんに証明書の提示を求められたことは一度もありませんでした。皮肉なことにワクチンパスポートの提示を求められたのは、出国した際の成田空港、そして帰国後の羽田空港のみでした。
ドイツはコロナのピークを過ぎていたからということもありますが、どこか鷹揚なところがあるのかもしれません。日本であれば、店の入り口に消毒液が置いてあることが多いですが、ドイツでは消毒液もそれほど見かけませんでした。
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