大暴落に大慌て?「仮想通貨推しセレブたち」の今 リスク無視のイケイケトークに批判ブーメラン

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「著名人のやることはいつだって変わらない。ギャラをもらって、有望な何かの宣伝に協力するのがセレブというものだ」と、シラキュース大学准教授(広告学)のベス・イーガンは指摘する。

しかしイーガンは、それにはリスクがないわけではない、とも言う。仮想通貨の成長が続くとか、飛ぶ鳥を落とすようなかつての栄光が復活する展開となれば、仮想通貨推しの著名人は称賛されるかもしれない。だが、今の下落傾向が続けば、彼らの評判に悪影響が出るおそれがある。

「もし私がマット・デイモンかリース・ウィザースプーンだったら、今後はこの種の仕事を引き受けるか悩むところだろう」とイーガン。

FTX華麗なるブランドアンバサダーたち

広告分析企業パスマティクスの推計によると、クリプト・ドットコムは3月に1日当たり10万9000ドルをデジタル広告に投じていたが、その額は5月には2万4669ドルまで下がっている。

著名人を使った宣伝にとくに積極的だったFTXでも、同じパルマティクスのデータによると、3月には1日当たり2万6400ドルだった広告支出が、今月には1万4700ドルまで下がった。

FTXのアメリカ部門社長ブレット・ハリソンは、2月のスーパーボウルを前にしたニューヨーク・タイムズのインタビューで、著名人を起用した広告について「私たち(の業界)は軍拡競争のような状態を作り出した」と語っていた。

FTXの著名なブランドアンバサダーには、前出のラリー・デヴィッド、アメリカンフットボール選手のトム・ブレイディとその妻でスーパーモデルのジゼル・ブンチェン、ゴルファーのアルバン・ヴァレンズエラ、アメフト選手のアーロン・ジョーンズ、バスケットボール選手のステフィン・カリー、野球選手の大谷翔平などがいる。

(執筆:Tiffany Hsu記者)
(C)2022 The New York Times

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